調子がよくなると、ついつい、吸入(ステロイド)を忘れがち、
こういう方は少なくないと思います。
特に、夏場は温度が高く、寒暖の差があまりないので、
喘息症状は安定していることが多いのですね。
そのため、夏の間は吸入を忘れがちになる。
これはある程度は仕方のないことでもあるのですが、
そういう方が、秋になって冷えてくると、
症状がでてしまう、こういうこともままあります。
最近の研究で、夏の間にも治療をしっかり継続していた方は、
秋になって救急受診する率が、治療していなかった方の
半分になった、というデータが出ました。
この研究結果に勇気を得て、最近は患者さんに、
「夏のうちにしっかり治療して、秋に備えましょう」
「夏の間の貯金で、秋を楽に過ごせますよ」
と言う説明をしています。
治療が抜けがちなときに、時々は
上のデータを思い出していただければ幸いです。
(なお、当該の研究では治療薬として「アドエア」が使用されていましたが、他の吸入ステロイドでも、同様の効果が期待できます)
2010年08月12日
調子のよい夏のうちにも喘息治療を継続しておけば、秋の増悪が抑制される(研究結果)。
posted by ドクターN at 12:13
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2006年06月21日
喘息と肥満の関係
喘息と肥満、実は切っても切れない関係にあります。
これまでに、肥満の喘息患者さんがやせることで
喘息が改善したことが明らかになっています。
逆に言うと、太ると喘息になりやすい、
あるいは悪化しやすいと言うこと。
その理由としては、
一つには脂肪が多いと呼吸するとき、
特に息を吐くときに気管支が狭くなりやすい
ということがあります。
他に、おなかに脂肪が付くと胃・食道逆流を起こしやすい。
胃・食道逆流は喘息症状を悪化させますね。
また、脂肪・脂肪酸といった物質は
アレルギーを引き起こす化学物質の材料になります。
体内に脂肪や脂肪酸が余っている状態(太りつつある状態)は、
アレルギーの悪化を引き起こします。
これは喘息に限ったことではありません。
他のアレルギー疾患にも言えるのです。
と、いうわけで
お互い(苦笑)がんばりましょう。
まずは、毎日体重計に乗りましょう。
あ、でも、元々やせている人(標準体重以下の人)は、
それ以上やせる必要はありません。
───────────────────────────
あと一つ、肥満細胞について説明します。
よくweb上でも混同された情報が飛び交っていますが、
肥満細胞は脂肪細胞とは全く違うものです。
脂肪細胞は、肥満になるときに脂肪をため込む、あれです。
私たちの敵(笑)ですね。
肥満細胞は、肥満とは全く関係なく、
アレルギーの中心的な役割をする細胞です。
ヒスタミンなどを分泌しています。
分泌物などで丸々と太って見えることから、
「肥満」細胞と呼ばれています。
脂肪をため込んだりするわけではありません。
肥満細胞を「肥満の時に出る細胞で…」と書いている
webページは、いまいち信用できにくいですね。
これまでに、肥満の喘息患者さんがやせることで
喘息が改善したことが明らかになっています。
逆に言うと、太ると喘息になりやすい、
あるいは悪化しやすいと言うこと。
その理由としては、
一つには脂肪が多いと呼吸するとき、
特に息を吐くときに気管支が狭くなりやすい
ということがあります。
他に、おなかに脂肪が付くと胃・食道逆流を起こしやすい。
胃・食道逆流は喘息症状を悪化させますね。
また、脂肪・脂肪酸といった物質は
アレルギーを引き起こす化学物質の材料になります。
体内に脂肪や脂肪酸が余っている状態(太りつつある状態)は、
アレルギーの悪化を引き起こします。
これは喘息に限ったことではありません。
他のアレルギー疾患にも言えるのです。
と、いうわけで
お互い(苦笑)がんばりましょう。
まずは、毎日体重計に乗りましょう。
あ、でも、元々やせている人(標準体重以下の人)は、
それ以上やせる必要はありません。
───────────────────────────
あと一つ、肥満細胞について説明します。
よくweb上でも混同された情報が飛び交っていますが、
肥満細胞は脂肪細胞とは全く違うものです。
脂肪細胞は、肥満になるときに脂肪をため込む、あれです。
私たちの敵(笑)ですね。
肥満細胞は、肥満とは全く関係なく、
アレルギーの中心的な役割をする細胞です。
ヒスタミンなどを分泌しています。
分泌物などで丸々と太って見えることから、
「肥満」細胞と呼ばれています。
脂肪をため込んだりするわけではありません。
肥満細胞を「肥満の時に出る細胞で…」と書いている
webページは、いまいち信用できにくいですね。
posted by ドクターN at 18:07
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2006年05月19日
喘息患者さんのピークフロー値と重症度・コントロールの評価
毎日のピークフローの値によって、現在の状態を
緑・黄・赤と信号にたとえて評価するやり方があります。
という風に分けます。
(ガイドラインによって数値が少し違っていますので
おおよその目安と思ってください)
そうすると、例えばベストが250の人の、
今朝のピークフローが175だった場合、これはベスト値の
70%ですから黄信号(イエローゾーン)ということになります。
この色は信号のイメージと同じで、緑なら問題なし、
黄色は要注意、赤信号は危険な状態を表しています。
また、ピークフローの日内変動という言葉があります。
これは1日の中でどの程度上がったり下がったりするかを
見るものです。
気管支の状態がどの程度 安定しているかを見る良い指標になります。
上がったり下がったりしている状態は
不安定であると考えます。
患者さんが軽症か重症かを考えるときには、
ピークフローがベスト値に比べてどの程度か、ということと
日内変動とを合わせて考えるのです。
ピークフローの値がベスト値の80%以上で、
日内変動が20%以下の場合は軽症間欠型といいます。
ベスト値250の喘息患者さんのピークフローが
1日のうちで最高が230、最低が200であればここに入ります。
ピークフローの値がベスト値の70-80%で、
日内変動が20-30%の場合は軽症持続型といいます。
日内変動が30%以上の場合は中等症以上ということになります。
いずれの方法も、杓子定規に数字を当てはめるのではなくて、
症状などと合わせて総合的に判断します。
ピークフローの数値やその変化が、今の状態や重症度を
推し量る指標になっていることがおわかり頂けたと思います。
緑・黄・赤と信号にたとえて評価するやり方があります。
- 緑(グリーンゾーン)は、ベスト値の80-100%
- 黄(イエローゾーン)は、ベスト値の60-80%
- 赤(レッドゾーン)は、ベスト値の60%未満
という風に分けます。
(ガイドラインによって数値が少し違っていますので
おおよその目安と思ってください)
そうすると、例えばベストが250の人の、
今朝のピークフローが175だった場合、これはベスト値の
70%ですから黄信号(イエローゾーン)ということになります。
この色は信号のイメージと同じで、緑なら問題なし、
黄色は要注意、赤信号は危険な状態を表しています。
また、ピークフローの日内変動という言葉があります。
これは1日の中でどの程度上がったり下がったりするかを
見るものです。
気管支の状態がどの程度 安定しているかを見る良い指標になります。
上がったり下がったりしている状態は
不安定であると考えます。
患者さんが軽症か重症かを考えるときには、
ピークフローがベスト値に比べてどの程度か、ということと
日内変動とを合わせて考えるのです。
ピークフローの値がベスト値の80%以上で、
日内変動が20%以下の場合は軽症間欠型といいます。
ベスト値250の喘息患者さんのピークフローが
1日のうちで最高が230、最低が200であればここに入ります。
ピークフローの値がベスト値の70-80%で、
日内変動が20-30%の場合は軽症持続型といいます。
日内変動が30%以上の場合は中等症以上ということになります。
いずれの方法も、杓子定規に数字を当てはめるのではなくて、
症状などと合わせて総合的に判断します。
ピークフローの数値やその変化が、今の状態や重症度を
推し量る指標になっていることがおわかり頂けたと思います。
posted by ドクターN at 22:37
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2006年05月18日
喘息患者さんのピークフロー・自己標準値と自己ベスト値
喘息のガイドラインでは、患者さんの状態をいくつかに分けて、
その状態に応じて治療を考えていこう、としてあります。
その分類にはいくつかのやり方があるのですが、
ピークフローの数字を元にして分ける方法もあります。
まずピークフローの自己標準値ですが、
ピークフローメーターのメーカーによって少しずつ違い、
身長や年齢から計算される数値です。
これに対して自己ベスト値は、その人が今までに記録した
一番良い数値です。
自己標準値と自己ベスト値はほぼ同じような値になることもあれば、
だいぶ違う値になることもあります。
違う値になった場合は、自己ベスト値を標準として
日々の値を評価します。
たとえば標準値が420、自己ベスト値が250という患者さん。
値が離れています。
これは炎症が慢性にあることが原因かもしれませんし、
ピークフローの吹き方などの問題かもしれません。
あるいはベスト値を出したときのコントロールが
まだ不十分だったのかも知れません。
いずれにしても、コントロールしていく上では
この250を基準に考えます。
その状態に応じて治療を考えていこう、としてあります。
その分類にはいくつかのやり方があるのですが、
ピークフローの数字を元にして分ける方法もあります。
まずピークフローの自己標準値ですが、
ピークフローメーターのメーカーによって少しずつ違い、
身長や年齢から計算される数値です。
これに対して自己ベスト値は、その人が今までに記録した
一番良い数値です。
自己標準値と自己ベスト値はほぼ同じような値になることもあれば、
だいぶ違う値になることもあります。
違う値になった場合は、自己ベスト値を標準として
日々の値を評価します。
たとえば標準値が420、自己ベスト値が250という患者さん。
値が離れています。
これは炎症が慢性にあることが原因かもしれませんし、
ピークフローの吹き方などの問題かもしれません。
あるいはベスト値を出したときのコントロールが
まだ不十分だったのかも知れません。
いずれにしても、コントロールしていく上では
この250を基準に考えます。
posted by ドクターN at 09:06
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2006年05月09日
喘息日記・ピークフローメーターとは
喘息日記とは、喘息の症状を毎日記録する日記です。
症状以外に、ピークフローを併せて記録します。
ピークフローを測るのが、
簡易式の肺機能測定器(ピークフローメーター)です。
喘息のように気道が狭くなると、
思い切り息を吹く力が弱くなります。
その「思い切り吹く力」を測定して
数字に残すのがピークフローメーターです。
これは年齢・性別・身長によって
各個人理想の値が決まっています。
その数字に対して現在何%ぐらいの力で吹けているか、
ということがわかります。
これを測定し、いろいろな症状の具合とあわせて日記をつけます。
日記をつけることで、どういう症状の時に
ピークフローが下がっている(喘息の度合いが強い)か
が自分でわかってきます。
また、気管支拡張薬を使ったらそれも記録します。
天気や気温なども記録しておくと、
どういった天候の時に気管支拡張薬を使ったか、一目瞭然です。
また、その日記を診察ごとに医師に見せます。
日頃どの程度の状況かが一目瞭然なのです。
例えばコントローラーを増やさなければならない状況かどうか、
減らしても良いか、そんなこともわかってしまいます。
今の症状が発作かどうか、迷うことが多い場合には
一度つけてみられてはどうでしょうか。
症状以外に、ピークフローを併せて記録します。
ピークフローを測るのが、
簡易式の肺機能測定器(ピークフローメーター)です。
喘息のように気道が狭くなると、
思い切り息を吹く力が弱くなります。
その「思い切り吹く力」を測定して
数字に残すのがピークフローメーターです。
これは年齢・性別・身長によって
各個人理想の値が決まっています。
その数字に対して現在何%ぐらいの力で吹けているか、
ということがわかります。
これを測定し、いろいろな症状の具合とあわせて日記をつけます。
日記をつけることで、どういう症状の時に
ピークフローが下がっている(喘息の度合いが強い)か
が自分でわかってきます。
また、気管支拡張薬を使ったらそれも記録します。
天気や気温なども記録しておくと、
どういった天候の時に気管支拡張薬を使ったか、一目瞭然です。
また、その日記を診察ごとに医師に見せます。
日頃どの程度の状況かが一目瞭然なのです。
例えばコントローラーを増やさなければならない状況かどうか、
減らしても良いか、そんなこともわかってしまいます。
今の症状が発作かどうか、迷うことが多い場合には
一度つけてみられてはどうでしょうか。
posted by ドクターN at 23:47
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