2011年01月21日

肺機能検査の見方、検査項目の解説

肺機能について、以前にも述べましたが、
改めて、まとめて説明させていただきます。


■TLC(Total Lung Capacity:全肺気量):

息をいっぱいに吸ったときに、
肺のなかに存在するすべての空気量

これは、「肺の大きさ」を意味します。


■VC(Vital Capacity:肺活量):

いわゆる普通の肺活量=
息をいっぱいに吐いたところから、いっぱいに吸ったところまでに
肺の中に入る空気の量

これは、肺に出入りできる空気の量を表します。

VCが基準値(同じ年齢、性別、身長の健康な人で測定したときの標準的な値)
に比べて、何%にあたるかを示したものを%VCといい、
肺活量が減って、正常値(理想値)の80%を下回る場合を、
「拘束性障害」といいます。


■RV(residual volume:残気量):

息をいっぱいに吐いたときに
気道の中に残っている空気の量

これは、肺の中にあるけれども、呼吸には関係のない、
「ムダな空気」の量を表します。


■FEV1(1秒量):

息をいっぱいに吸って、思い切り勢いよく吐くときに
最初の1秒間に吐き出せる空気の量をといいます。


■FEV1%(1秒率):息をいっぱいに吸って、思い切り勢いよく吐くときに
最初の1秒間に肺全体の何%の空気を吐き出せるかを表します。
1秒率が70%を下回る場合、閉塞性障害といいます。


息を吐くときに抵抗があると、1秒量や1秒率が悪くなります。
肺機能検査で1秒率70%未満の場合を、
「閉塞性障害」というのです。

閉塞性障害、拘束性障害、どちらもある場合
「混合性障害」といいます。

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posted by ドクターN at 12:53 | Comment(3) | 喘息の診断・検査についての記事
この記事へのコメント
N先生、ご無沙汰しています。(*^□^*)

呼吸機能検査について質問させてください。

1秒率の分母は、肺活量なのでしょうか?努力性肺活量なのでしょうか?

私の1秒率は、肺活量を分母にすると70%、努力性肺活量を分母にすると55%なのです…。

そもそも肺活量が1.7Lなので論外かもしれませんが、1秒率が2種類あって、それぞれがどのように使い分けられているのか、気になりました。

お手隙の際に、お考えをお聞かせいただけると嬉しいです。

よろしくお願いします。

Posted by そよぎ at 2011年10月10日 18:58
本当にご無沙汰しています。
なかなかメルマガも出せずにゴメンナサイ。

さて1秒率ですが、実は提唱した人によって2種類あります。

Gaenslerの1秒率とTiffeneauの1秒率で、
Gaenslerの1秒率=分母が努力性肺活量
Tiffeneauの1秒率=分母が肺活量です。

最近では、Gaenslerの1秒率を使うのが一般的で、使い分けは私にもよくわかりません…。


Posted by N at 2011年10月12日 15:18
お返事ありがとうございます!

今年に入って、救急と入院だけでなく、定期の外来受診も大学病院になりました。
そこで改めて呼吸機能検査をしてもらったのですが、前にお世話になっていた病院と比べてデータの種類が多かったので、不思議に思ってたんです。
やっぱり2種類あるんですね!

それにしても、呼吸機能検査は体力の消耗が激しい検査ですよね…。
検査後、2日、寝込みました…(泣)

Posted by そよぎ at 2011年10月12日 20:35
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